こんにちは。
ブライダルサポート アイドゥの代表カウンセラーの榊原幸子です。
今日はちょっぴり現実的なお話しをいたします。
「多様性(ダイバーシティ)を尊重する令和の時代、人としてお互いの違いを認め合い尊重し合うことが大切です。
婚活も同じです。お相手の方との違いを認め合い尊重し合うことが大切です。」
このことを踏まえた上で・・・
今、婚活で一番やっかいなのは「妥協してまで結婚したくない」という心理です。
そう思えば思うほど、思いつめれば思いつめるほど、結婚したいのに結婚したくないという矛盾に苛まれて婚活疲れを起こしてしまいがちです。
そして「もっと若いうちに」と、いつか後悔だけが残ってしまって・・・こうなってしまうとほぼ「妥協してまで結婚したくない」症候群です。
Q では、なぜ、妥協したくないのか?
●今まで妥協してきた人生だから結婚だけは妥協したくない
●今までの人生に満たされなかったからせめて結婚相手には満足したい
●妥協して結婚したと周囲に思われたくないから外見や年齢などにこだわる
●自己評価が低いから自分より上と思える人でないと無理
●今の生活水準より高くなりたいから
今までカウンセリングしてきた中での「妥協してまで結婚したくない」会員様のお声です。
その中で、お母様とご一緒にご相談に来られた30代女性の一例ですが・・・
お母様が30代になったお嬢様のご結婚を心配されてご一緒に相談会にいらっしゃいました。
お母様がお見合い結婚だったこともあり、娘を心配に思うお気持ちだけがお嬢様に敏感に伝わっているようでした。そのため今までも恋愛に対しては奥手で、身近にいる男性と向き合うことなく男性とお付き合いすることなく結婚相談所に来られました。
どのような男性が良いかをお伺いすると、理想や希望だけが先走り「顔はタイプでないと」「大卒か院卒・年収は高いほうが良い」「年も近くて背は170以上」と言い始めて、たばこは嫌転勤も嫌、同居も無理地方も無理、その他たくさんの嫌と無理が続いて、現実に存在する男性からどんどん遠ざかってしまいました。
(内心、そんな男性いない・・・と思いつつ・・・)
次にお母様までもお嬢様に共感して、その上追加として「近くに住んでくれて、良い職業についていて、あまり年上で無い人、できれば次男さんetc・・・」どんどん希望が出てきます。
お母様までもがお婿さん候補として理想の素敵な男性を夢見てしまっていて、お母様が望むような男性のイメージが出来上がっていました。
(ここでも、内心、そんな男性いない・・・と思いつつ・・・)
そして、娘であるお嬢様も「母が望むようなお相手と結婚したい😊」と笑顔でお母様と一致団結です。
そして、お母様が大切な娘に苦労させたくない、もしくは簡単には手放したくない、もしくは娘の結婚が自分の夢でもあるかのような思いからか、「妥協してまで結婚しなくて良い」と言ってしまいました。
こうなると、結果として最終的には「無理に結婚しなくても良い」に落ち着いてしまいます。
もちろん、結婚は一つの選択肢ですからその考えも尊重いたします。
ただ、それで婚活を長引かせたり年齢を重ねた時に後悔するような人生を送ってほしくは無いのです。
「ないものねだり」みたいになって結婚をあきらめてほしくは無いのです・・・。
この例から・・・
婚活で一番やっかいなのはこの「妥協」という言葉です。
妥協しないとは、お相手の方に歩み寄ることも許容することも、一歩譲ることさえしないということになります。
結婚するとは家族になること。お互いを支え合い尊重し合い助け合ってこそです。
結婚式の誓いの言葉にも「病める時も健やかなる時も 富める時も貧しき時も」とあります。
現実的に結婚していく多くの方が妥協と思わずに、お相手の方を理解しようと努め、時にはお相手に合わせることも許すことも、そして折り合いを付けることもしていきます。
マイペースに自己中心的な考えでは上手くいきません。結婚とは小さな社会です。
社会に出れば理想や希望だけでは成り立たないのと同じです。
協調性や柔軟性を持って折り合いを付けることが出来たら、「ほどほど好き、だから心穏やかに安らげる」「ほどほど好き、だから気を遣わずに居心地が良い」「ほどほど好き、だからずっと好きでいられる」このような気持ちを育めるお相手の方と巡り会えるのではないでしょうか。
「思った以上に優しい」と感じたら慕う気持ちも沸いてくると思います。
これこそがあなたらしい幸せな結婚ではないでしょうか。
ちょっぴりこじらせちゃっててもだいじょうぶ。
一緒に相談しながら考えていきましょう😊